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経堂の焼きとん酒場がテークアウト強化 コロナウイルスの影響受け

きはちのテークアウト用「ビーフキーマ」(800円)に「卵のピクルス」(80円)をトッピングしたもの

きはちのテークアウト用「ビーフキーマ」(800円)に「卵のピクルス」(80円)をトッピングしたもの

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経堂駅北口の焼きとん酒場「きはち」(世田谷経堂2、TEL 03-3429-8121)が4月に入り、テークアウトを強化している。

「きはち」外観。左端の小窓を開けてテークアウト商品の受け渡しをする

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 創業16年目の同店は炭火の串焼きメニューが中心。以前から専用の袋を用意した持ち帰りサービスに対応していたが、新型コロナウイルスの影響で客足の減少が顕著になった3月上旬からテークアウトメニューの拡充を考えていた。

 店主の八十島翔さんは「小学生の息子と自宅前の桜を眺めながら、今この状況で自分に何ができるかと思った。SNSを見ていると自宅待機となり飲食店に入れない常連もいると知った。いろいろ考えて、一緒に働いている父がカレーライスなど〆のメニューに力を入れているのを思い出し、持ち帰りの幅を広めることにした」と経緯を話す。

 テークアウトメニューは、「チキンカリー」(700円)、「ビーフキーマ」(800円)、「モツ煮込み」(450円)、「ポテトサラダ」(350円)、串焼きは「おまかせ5本セット」(650円)。18時以降に対応する。

 「祖父の代は洋食屋だった。店の賄いを食べて育った父は調理師学校を出た後、赤坂の洋食屋で働いていたこともあり、料理のバリエーションが広い。新大久保のイスラム系食材店に通うのが趣味で、欧風カレーとスパイスカレーをミックスした独自のカレーを作る」

 都心の出版社に勤める50代の常連客は「自分の職場も3月後半からリモートワークを取り入れている。昼下がりに小腹が空いた時など、散歩がてらカレーを買いに行く。こういうかたちで好きな店を応援できるのもいい」と話す。

 夜の通常営業については、「入店したお客さんに両手のアルコール消毒、咳(せき)エチケットを徹底してもらっている。密閉、密集、密接を避けるため、こまめに換気を行い、酔って大声も注意する。カウンターの席数を減らし、テーブル席もゆとりを持って座ってもらう」という。

「テークアウトできるメニューは少しずつ増やしていきたい」とも。

 営業時間は18時~24時(日曜は16時~22時)。火曜と祝日の月曜は定休。

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