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経堂で未経験者向け料理講座 和食を簡単に自宅でも

初めて作るだし巻き卵づくりを見守る土岐山協子さん(左から二人目)と参加者

初めて作るだし巻き卵づくりを見守る土岐山協子さん(左から二人目)と参加者

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 一般社団法人「おだしプロジェクト」代表理事の土岐山協子さんが1月28日、料理未経験者でも簡単に料理を作れるようになる自炊の基礎講座「ゼロからはじめる自炊塾」を経堂駅北口の「さばのゆ」(世田谷区経堂2)で開いた。

肉じゃが

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 土岐山さんは「本来の料理は、楽しく簡単においしく短い時間で作るもの。特に和食は時短料理の最たるもの。それなのに、和食の煮物を、だしをひいてじっくりコトコト弱火で長時間煮るものと誤解していたり、料理は時間がかかるものと思い込んでいる人が多いので、『ゼロからはじめる自炊塾』を始めることにした。料理のできない人は、料理を習っていないだけで、ロジカルな説明とともに目の前で教えて実際にやってみれば、意外に簡単にできるようになる」と経緯を話す。

 講座で取り上げたメニューは、肉じゃが、だし巻き卵、ひじきの煮物、手羽先と豆とこんにゃくの煮物、切り干し大根の煮物の5品。

 「肉じゃが、ひじきの煮物、切り干し大根の煮物も全て原理は同じ。セットして煮るだけ。肉じゃがは火をつけてから15分、ひじきの煮物と切り干し大根の煮物は10分。しかも、火をかけてからはほったらかしで、使った調味料は酒、みりん、しょうゆの3種類で、お好みで砂糖少々。発酵調味料は1年以上かけて作ったものを使う。5人の参加者は全て男性で、料理経験がない皆さんだったが、飲み込みが早く、最後のだし巻き卵が上手く作れた時の笑顔を見てうれしくなった」と土岐山さんは話す。

 参加者の一人は「初めて作るだし巻き卵が2分ほどでできたたのに驚いた。トータル30分で5品ができてしまい、和食は本当に時短料理なのだと実感した。自炊ができるようになると、外食を減らすことができて経済的だし、栄養もバランスが良く健康的。イベントで使った発酵調味料のような食文化にも興味が湧き文化的。さまざまな面の暮らしがグンと楽しくなった。これを機会に自炊を積極的にしようと思う」と振り返る。

 レッスン後は、5品をつまみながらお酒を飲み、集まった人たち同士の交流も行われた。

 土岐山さんは今後も、機会があれば講座を開いていくという。

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