
千歳船橋駅前の洋菓子店&カフェ「お茶とおやつ ヨウケル舎」(世田谷区経堂4、TEL 03-3429-2255)が9月1日で15周年を迎えた。
店主の丸永洋子さんは経堂エリアで生まれ育ち、物件探しでは西荻窪や阿佐ヶ谷なども検討したが、最終的になじみのある千歳船橋に決めた。「大通りから一本入った落ち着いた場所で、『こんなところに店がある』というような隠れ家的な雰囲気が店のコンセプトに合っていたことも選定理由の一つだった」という。
季節ごとに10種類ほどのケーキやタルトなどをそろえるほか、焼き菓子やカフェメニューも幅広く提供し、カフェスペースには16席を用意する。
丸永さんは「地域に深く根ざし、日頃から地域住民が日常的に利用するような店でありたいと思っている。オープン当初からその思いは変わらず、15年間そのコンセプトでやってきた。15年はあっという間だったとは言えず、やはり長いし、『山あり谷あり』だった」と振り返る。
「スタッフの生活への責任を第一に考えつつ、今後は本業に絡めた形で社会貢献的な活動もしていきたい。過去にはフェアトレードのイベントも開いており、今後もフェアトレード食材の利用などを通じて、目の前のお客さまだけではなく、どこかの誰かの役に立つこともしていきたい」とも。
「ヨウケル」の店名の由来は、表向きには「田舎を意味する英語なので、田舎にいるようなのんびりした気持ちで過ごしてほしい」という説明をすることが多いが、実は店主の高校時代のあだ名にも由来する。高校時代、電子辞書で自分の名前(YOKO)を入力した際に「YOKEL」が最も近いスペルとして表示されることと、当時、多摩地域に引っ越したことがきっかけで、そう呼ばれるようになったというエピソードも背景にあるという。
営業時間は12時~19時。月曜定休。