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東京農大で「大地に詩を書くように」の特別試写会と監督トークセッション

学生からの質問に答えるチョン・ダウン監督(左)

学生からの質問に答えるチョン・ダウン監督(左)

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 東京農業大学(世田谷区桜丘1)国際センターで9月27日、映画「大地で詩を書くように」の試写会とチョン・ダウン監督のトークセッションが行われた。

映画チラシ(裏)

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 同大造園科学科百周年記念事業として行われたイベントで、同作は造景界の最高栄誉賞と呼ばれる国際造園会連盟(IFLA)「ジェフリー・ジェリコ賞」を韓国人として初めて受賞した、韓国的な景観の未来を描き続ける造景家チョン・ヨンソンさんを描いたドキュメンタリー。

 チョン・ダウン監督は中央大学校映画学科で学んだ後、ケンブリッジ大学建築大学院で「建築と映像」を専攻し修士号を取得した。空間を通じて物語を伝えることに関心を持ち、視覚媒体を活用した人間と建築、自然、空間をつなぐ作業をしているという。

 試写会後、チョン・ダウン監督が登壇し、東京農大生から次々に寄せられる数多くの質問に一つ一つ丁寧に答えた。質疑は予定時間を超え、学生たちの熱心さが伺えた。「季節や時間帯、天気や光の差し方によって見え方は大きく変わるので、長い撮影期間が必要だったのでは。その長い撮影において、大切にしていたことや気を付けたことは」という質問に対して、ダウンさんは「それぞれの季節で、さまざまな時間帯のシーンを美しく撮るため、結果的に6年かかった。日中の日差しが強い時間帯は美しく撮るのが難しいので避けた」という撮影裏話を披露した。

 司会を務めた配給会社・スモモの長岐真裕(ながきまひろ)さんは「この映画は4Kで撮られており、映像がすごく美しく、ドローンのショットも映画館ではよりきれいに見ることができるので、今日来られなかった方を連れて映画館にも足を運んでもらえたらうれしい」と呼びかけた。

 同作は10月25日から、ポレポレ東中野(中野区)ほか全国順次公開予定。

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