
世田谷区経堂に1号店が1973(昭和48)年10月1日にオープンしたことにちなみ、10月1日が「居酒屋『村さ来』の日」に日本記念日協会より正式に登録された。経営は焼肉坂井ホールディングス(名古屋市北区)。
もともと経堂でスタンドバーを経営していた村さ来の創業者・清宮勝一さんが、そのスタンドバーを同日、「村さ来」1号店として開店した。当時の経堂店は「日本一安い串焼きの店」をコンセプトとし、間口1間ほどで10人程度が座れる細長い店だったという。
同店は串焼きメニューも100種類ほどを用意し、ドリンクは酎ハイも各種そろえていたが、酎ハイのバリエーションを多く生み出したことでも知られる。焼酎を炭酸で割っただけの酎ハイは、どこの居酒屋にもあったが、村さ来はシロップを加えた、カクテルのような甘い酎ハイを生み出したことで、酎ハイの元祖として広く知られることになったという。
現在、経堂に「村さ来」はなく、当時あったと思われる場所は経堂西通り商店会に属するエリアで、現在は住宅が立っている。
店名には「村に来なさい」という含みがあり、「村」という温かい空間、そのリラックスを生み出すネーミングが由来となっている。