陶芸教室「まだん陶房」(世田谷区宮坂3、TEL 03-3428-8044)を間借りして行う「経堂みんなの書道教室」が飲食店のマナー啓発を目的とする「出入禁止ポスター」の販売を始めた。
福岡県糸島市のゲストハウス「うぐいす座」店内の「出禁ポスター」
このステッカーは、経堂の居酒屋店主が「他の客を不快な気分にする迷惑行為撲滅」のために発案したもので、昔ながらの食堂や居酒屋で使われる赤い短冊のメニュー用紙を利用。「説教・マウント」「セクハラ・パワハラ」「SNSナンパ」「からみ酒」「ウンチクロングトーク」「オレの話ロングトーク」の6種類があり、金額の場所には「出禁萬円」となっている。
同教室を主宰する鈴木真衣子さんは「経堂エリアの店で主に中高年男性による説教やマウンティング、延々と自分の話をたまたま隣り合った若い人や女性に聞かせて時間を奪うなどの被害が相次いでいると聞いていた。知り合いの店主に相談されて書いたところ効果があり、口コミで広がり、地方からも注文が来るようになった」と制作の経緯を話す。
ステッカーを注文した三浦昌之さんは経営する福岡県糸島市のゲストハウス「うぐいす座」内で月に一度、角打ちイベントを開催。酒場を運営するに当たっての雰囲気づくりを考えていたところ「中高年男性が上から目線で話をしたり、セクハラ発言やマウンティングがあったりすると酒場の雰囲気が台無し。若い世代の客がのんびり自分らしい時間を過ごせる空間にしなくてはと思っていた。ネットで『出禁』検索をしたところ、『出入禁止ポスター』を発見。これはマナー啓発に良いと、メールフォームから連絡を取ってみた」と振り返る。
「今のところは、『説教・マウント』『セクハラ・パワハラ』『からみ酒』の3種類。この先、場合によっては他のステッカーの導入も考えるかもしれない。2月23日の角打ちイベントから実際に使ってみたい」とも。
ポスターは1枚1,000円(送料別)。売り上げの一部は地元の子ども食堂に寄付する。