経堂駅南口・農大通り商店街のイベント空間「ハートフル街の駅」で2月19日、宮城県美里町の米やみそ、加工品などを販売するイベントが始まった。
5年前に始まった同イベントは、毎年1回の恒例。今年も昨秋の新米、みそ、しそ巻き、鯨缶詰、サバのチップス「いきなりサバ太郎!」、手焼き煎餅などが売り場に並ぶ。
美里町産業振興課の佐々木達也さんは「美里町は大崎市など近隣の1市4町で構成する世界農業遺産『大崎耕土』の一角を占める地域。居久根(いぐね)という屋敷林が広い田んぼの中に浮島のように点在しているのが特徴で、豊かな樹々や落ち葉を利用した原木シイタケなどの栽培、牛の飼育や堆肥作りなど、多様で持続可能な農業が息づいている。渡り鳥の休憩地点になっているため数十種類の鳥が観察できる場所もあり、生物の多様性にも満ちている」とアピールする。
5年連続の開催で、顔なじみになった近隣の飲食店主の中には、みそや米、缶詰などを仕入れるケースもある。
「経堂には、東日本大震災時に大きな津波被害を受け、美里町内に缶詰工場を再建した木の屋石巻水産の復興を応援した店や人がたくさんいる。深い縁を感じる土地なので、これからも交流を広めていきたい。次回、暖かい季節に来る時は町特産のバラを持ってきたい」とも。
開催時間は11時~19時。今月21日まで。