経堂西通り商店会で35年続く焼き鳥と釜めしの店「鳥へい」が3月5日、店内2階の座敷を会場に第1回「手裏剣教室」を開く。
店主の長谷川一平さんは73歳。20年前、仕事中に疲れやすいと感じ、太極拳などの武術を学び始めた。以降、週1回のペースで教室に通い、毎朝、近くの公園などで30分ほどの自主トレーニングを続けてきた。
長谷川さんは「気がついたら20年。おかげさまで健康で休まずに店を営業できている。あまり激しくない運動を無理せず毎日続けるのがいいのかもしれない」と、武術との付き合いを振り返る。
「近年、うちに来るお客さんを見ていると、みんなストレスで疲れている。武術をすると精神を無にしてリラックスできるので、小さな店だけど何かできないかと思っていたら、私の先生から『手裏剣の教室をしませんか』と声が掛かった」という。
手裏剣を教えるのは、武術の会「白桃会」主宰の佐山史織さん。
佐山さんは「棒手裏剣を段ボール製の的を目標に打ってもらう。投げるというよりも手から自然にリリースされるようにするのだが、目標に当てようと力むと失敗する。何も考えず無になった方が不思議と的に刺さる。仕事や世相の息苦しさを忘れて、昼から手裏剣を打つという酔狂は心身をリラックスさせるかも」と、手裏剣の心得について話す。
開催時間は11時~。参加費は1,200円。同店カウンターで受け付けている。