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経堂の喫茶店に井上洋介の絵本コーナー 画家の店主が蔵書並べる

「喫茶PONY」の井上洋介絵本コーナー

「喫茶PONY」の井上洋介絵本コーナー

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 経堂農大通り商店街の「喫茶PONY」(世田谷区経堂1)の店内に、絵本作家、イラストレーター井上洋介の作品展示コーナーが登場した。

「喫茶PONY」の店内。奥が井上洋介の絵本コーナー。

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 昭和から平成にかけて活躍した井上洋介は、「ぶんぶくちゃがま」「でんしゃえほん」などのオリジナル絵本、「ながぐつをはいた猫」(ペロー原作)、「くまの子ウーフ」(神沢利子・文)などの挿絵を描いたことで知られる。

 同店は画家でもある店主の西宮淳平さんが2018年7月にオープン。夜の森と池がモチーフの大きな壁の絵は、山登り好きの西宮さんが八ヶ岳の七つ池や白駒池をイメージして描いたもの。店内随所に本棚があり、小説やエッセー、童話、詩集、絵本、ノンフィクション、コミックなど、さまざまなジャンルの本が並び、自由に読むことができる。

 西宮さんは「店内は夜の湖畔の喫茶店。山登りで体験できるようなダイナミクスと静寂を両方感じられる空間でコーヒーとカレーを味わってほしい」と店のコンセプトを話す。

 メニューは、「ドライキーマカレーと自家製ドレッシングのサラダ、ドリンクセット付き」(1,100円)、「自家製のチーズケーキ、ドリンクセット付き」(700円)などの食事とケーキをコーヒーなどのドリンクと合わせて楽しめる。11時まではモーニングセット(650円~)があり、自家製オムレツ(150円)も追加できる。

 今回の展示は井上洋介の絵本を店内右奥の大きな本棚に見やすく集めたもの。

 西宮さんは「井上さんの作品は、ナンセンスとかシュールとか言われるタイプの絵本が多い。私は彼の作品の『そこはかとない懐かしさ』に心を打たれる。特に『ボッボッボッ』は絵本というジャンルを好きになるきっかけになった一冊」と、井上作品との縁を語る。

 「井上洋介さんの作品にはミノムシが良く出てくる。カエルも良く出てくる。寒い冬から夏に向けての間の季節が、井上さんの作品には多いと思う。展示は終了期間を決めず、ゆるくやっていきたい」とも。

 営業時間は9時30分~17時(土曜・日曜・祝日は10時~18時)。火曜・水曜定休。

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