経堂・すずらん通り商店街の手打ちそば店「蕎堂 壮(きょうどう そう)」(世田谷区経堂2、TEL 03-4285-6395)がそばの店頭販売を始めて1週間がたつ。
店主の中村壮貴さんは和食店で働いた後、そば専門店での修業を経て現在の場所に店を構えた。毎朝、店内の石臼でひいたそば粉を使った手打ちそばを、その日のうちにゆでたてで提供。そば以外にも刺し身、焼き物、揚げ物などの魚介類や野菜のメニューも日替わりで用意し、日本酒にも力を入れてきた。
中村さんは「2月後半以降、夜の客数が激減。昨年10月から始めて軌道に乗ってきていたランチも3月後半から減ってきた。緊急事態宣言の後は、さまざまなリスクを考えて、いったん休んだ。しかし、通ってくださるお客さまのうちのそばが食べたいという声を聞き、せめて自宅で楽しんでいただけるようにと店頭販売することにした」と経緯を話す。
同店に通う50代の男性会社員は「仕事終わりにこの店でまずビールで乾杯して、刺し身や野菜をつまみながら日本酒をいろいろ楽しみ、そばで締める時間に随分を癒やされた。店頭で買ったそばを教えられたようにゆでて冷水でしめたら、やっぱり香りが良くておいしかった。えび天もプリプリで豊かな気持ちになった。早くコロナが収束して、店内で飲める日が来てほしい」と話す。
商品は「会津産 手打ち生そば二人前 つゆ付き」(1,500円)、「えび天2本」「地鶏たれ焼き」(以上800円)。「辛味おろし」「温泉卵」「漬物」(以上200円)などのサイドメニューも日替わりで用意する。
自粛中の営業時間は11時30分~15時。月曜定休。
今月28日から、マスク着用、アルコール除菌などを徹底したうえで席数を減らし、換気をこまめにしながらランチ営業のみ再開する。