経堂駅・農大通りの海鮮メインの酒場「魚ケン」(世田谷区経堂1、TEL 03-3425-3770 )がテークアウトを始めて1カ月がたった。
店主の白井県路(けんじ)さんは元々、和食の料理人だったが、経堂・本町通り商店街の老舗鮮魚店「魚真」で14年間、魚を学んだ後に独立。駅北口・すずらん通り商店街の飲食ビル2階でスタートして、5年前、駅南口・農大通りに移転。今年9月には10周年を迎える。
常に全国の10種類以上の鮮魚とさまざまな部位の鯨、季節の野菜、珍味などの食材をそろえ、メニューは40種以上を用意。旬の魚6種類の「刺し身盛り合わせ」(2人前1,600円)のほか、伊万里焼きの大きな火鉢でじっくり仕上げる炭火焼き、煮物、揚げ物、汁物、サラダ、漬け物、〆のご飯物など幅広いが、4月に入りテークアウトに対応するようになった。
白井さんは「新型コロナウイルスの影響で、2月後半から客数が目に見えて減り、3月後半から激減した。しかし同時に、在宅勤務で経堂にはいるが『店内飲食を避けるように』と会社から指示されるお客さまから『うちの刺し身や焼きものを自宅で食べたい』という相談が増えたため、少しずつテークアウトメニューを増やしていった」と振り返る。
メニューは、「刺し身盛り合わせ2人前」(1,600円)、「うなぎかば焼き」(1,200円)、「サバ天日干し焼き」(680円)、「サケイクラご飯」(650円)、「アジフライ2枚」(580円)など魚介類が中心。「鯨カレーコロッケ」(300円)は宮城県の宮城県の木の屋石巻水産の製品。メニューは仕入れにより入れ替わる。
50代の男性常連客は「ここの刺し盛りは2人前と言いながら魚によっては4切れ入っているものもありコスパが良い。大きな火鉢で焼く魚は外がパリッと中がふっくら。どのメニューも家庭では出せないプロの技が光っているので、家にご飯の用意があっても、1、2品を追加したくなる。晩酌のつまみにも良い。テークアウトを頑張って、秋には10周年を無事に迎えてほしい」とエールを送る。
営業時間は17時~20時(酒類の提供は19時まで)。テークアウトの電話受付は14時30分~19時45分。受け渡しは17時~20時。月曜定休。マスク着用、アルコール除菌などを徹底、ドアを開け換気しながら営業している。