経堂駅北口のスパイス料理専門店「ガラムマサラ」(世田谷経堂1、TEL 03-3427-1985)が5月1日、カレーやタンドリーチキンなどのテークアウトに続いて、冷凍カレーなどの製造と通信販売を始めた。
1997(平成8)年に創業した同店はインドのムンバイ出身のハサン・メハディさんが「母親の手料理」をベースに経堂のフレンチや和食などの料理人との交流を経て作り上げたスパイス料理が特徴。インドの家庭料理からサバ缶や海鮮、ジビエなどの斬新な素材を使った創作料理まで幅広いメニューがあり、これまで「暮らしの手帖」「dancyu」などの雑誌にも取材された。
店長の大澤孝将さんは「新型コロナウイルスの影響により客数が減少したため、4月12日にテークアウトを開始。時間がたっても固くなりにくいようナンの原料の小麦の種類を変えるなど工夫を重ねてきた。テークアウトの情報がSNSに流れるようになると、『通販で購入して食べたい』という問い合わせが増えてきたため冷凍カレーの開発を進め、ようやく完成。自宅で楽しんでもらうため名前を『おうちdeガラム』とした」と、経緯を話す。
メニューは「チーズキーマカレー」「レモンチキンカレー」「パクチーチキンカレー」「野菜カレー」「オクラシュリンプカレー」「さばチーズカレー」「ロスンマトンカレー」「ドライビーフカレー」「トマトチキンカレー」(以上980円)、「ブリバジャー」(780円)、「ターメリックライス」(250円)、「ナン」(350円)など。
小田急線沿線の川崎市内に住む常連客は「毎週のように仕事帰りにスパイス料理をつまみに飲み、締めにお薦めのカレーを食べていたが、緊急事態宣言以降、リモート勤務になり、電車に乗らないようにしているため、思い出す度、辛かった。が、SNSで通販のことを知ったので、早速、レモンキーマカレーとインドのモツ炒め、ブリバジャーなどを注文。緊急事態宣言が延びそうだが、なんとかこれで楽しく暮らせそう」と話す。
「昔うちに通ってくれていて、遠方に引っ越した人からも注文と応援メッセージを頂いた。たくさんの人に支えられていると思うと胸が熱くなる。こういう時期だからこそ、スパイスたっぷりのおいしいものを届けて幸せな気分になってほしい」とも。
都の自粛要請期間中の営業時間は、昼=11時30分~14時、夜17時30分~20時。引き続きテークアウト販売も行う。