経堂城山通りの焼きたてパン店「onka(オンカ)」(世田谷区経堂5、TEL 03-6322-1127)が近隣の飲食店のテークアウトメニューとのコラボサンドイッチと総菜パンの販売を始めた。
店長の下山亜紀子さんは30歳の時に会社員を辞め、ベーカリーに転職。ベテランの職人の下での修業を経て、表参道の「パンとエスプレッソと」に入り、2014(平成26)年から系列店である「onka」の2代目店長となった。
下山さんは「経堂に来て良かったのは店で働く人やお客さんの顔が見える店が多いこと。私もいろんな店の人やお客さんと仲良くなり、つながりが広がった。しかし、新型コロナウイルスの影響で飲食店、小売店は本当に大変。当店もかなりの影響を受けている。それでも前向きに行きたいので、飲食店のテークアウト メニューを仕入れてコラボのサンドイッチや総菜パンを作ろうと思った」と経緯を話す。
「経堂かいわい、テークアウトがどんどん増えるので、毎日のようにコラボを楽しみながら販売している」とも。
隣接する中山商店とは「ハムカツサンド」「とり天サンド」、農大通りタイ料理・ソンタナとは「えび春巻きパクチーサンド」、マホラ食堂と「いわしのコンフィと生姜のポテサラサンド」、経堂駅の反対側、すずらん通りの太田尻家とは「タラのフライサンド」「えびコロッケパン」など。サンドイッチは全て650円。総菜パンは総菜の仕入れ値により異なるが、250円~500円の価格帯。
経堂で居酒屋を営む飲食店関係者は「オンカさんは経堂かいわいの女性に人気の店。コロナの前は電車に乗って買いにくる人もいた。そんな店が他店のテークアウトメニューを仕入れてサンドイッチや総菜パンを作ることは、売り上げのプラスにもなるが、それだけではなく、買った人たちがコメント付きで写真をSNSにアップすることで、コラボした店の宣伝にもなる。実際、私の周りでサンドイッチを買った翌日にコラボした店にテークアウトを買いに行った人がいる」と、取り組みを評価する。
「経堂かいわいはおいしいものが多いのでネタが尽きない。楽しいコラボなので、状況の早い収束を祈りながら、これからも続けていきたい」とも。
営業時間は10時30分~17時。月曜・火曜定休。マスク着用、アルコール除菌などを徹底。密を避け、ドアを開け換気しながら営業している。
時間や休みの変更などはSNSで告知する。