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下高井戸シネマに継続支援のカンパ 有志が動き316万円

下高井戸シネマの木下陽香さんとロビーの上映作品ポスター

下高井戸シネマの木下陽香さんとロビーの上映作品ポスター

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 京王線・下高井戸駅東口の下高井戸シネマ(世田谷区松原3、TEL 03-3328-1008)に8月13日、同シネマの継続を目標に6月から地元を中心に集められていたカンパが届けられた。

さらなるカンパを呼びかける経堂の映画配給会社「ピカフィルム」の飯田光代さん

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 22年前から同館に関わり「優れたドキュメンタリー映画を見る会」を行い、今回のカンパ集めにも協力した経堂の映画配給会社「ピカフィルム」の飯田光代さんは「ここが無くなると文化の明かりが消える。映画館は一度無くなると復活は不可能に近い。クラウドファンディングや行政の給付金では施設の維持に充分ではないので、6月、1口1,000円のカンパを始めた。22年前も閉館の土壇場で下高井戸商店街振興組合の前田勝弘さんたちの尽力で地元密着の映画館が残った。今回はコロナで誰もが大変だが、何とか踏ん張って頑張らねばと思った」と経緯を話す。

 「今回、かいわいの商店街、個人店がハブとなり幅広くカンパが集まり、316万円という数字になった。この殺伐とした時代に情のある人がたくさんいることに涙が出そうになる。そのままの金額をシネマの支配人に渡したら『これでしばらく頑張れる』と返事を頂きホッとしている」

 同館は、館内でのマスク着用の徹底、整列時に間隔を空ける、ブランケットの貸し出し休止、消毒液の設置、大声でのおしゃべりの禁止、上映作品の入れ替えごとに換気の実施、発熱や咳(せき)など体調不良の人の入館禁止など、観客とスタッフの感染症予防対策を徹底。座席も1席ずつの間隔を空けて全64席で運営している。

 「ワクチンが開発されて一般に普及するまでは、今の状況が続くと予想される。まだまだ余談は許さないので、今後はSNSなどを通じて幅広い支援を呼び掛けたい」

 カンパは下高井戸シネマでも直接受け付けている。

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