学ぶ・知る

学園祭「収穫祭」中止の東京農大 ボクシング部の蜂蜜は販売へ

蜂蜜の生産を手伝う農大ボクシング部員

蜂蜜の生産を手伝う農大ボクシング部員

  • 147

  •  

 今年で創立129年となる東京農業大学は、世田谷と厚木、オホーツクの3つのキャンパスで行い、合わせて約12万人が訪れる学園祭「収穫祭」を新型コロナウイルスの影響で中止する。さまざまな恒例企画が開催を見送るなか、同大農友会ボクシング部による実習蜂蜜販売は例年通り行う。

今年販売する農大ボクシング部の蜂蜜

 蜂蜜は「ミカン」「アカシア」「レンゲ」「日向夏」「リンゴ」「キハダ」「愛媛の百花蜜」の7種類で全て国内産。「ミカン」は和歌山、「アカシア」は北海道、「レンゲ」は福岡など全国の蜂蜜が集まる。「愛媛の百花蜜」はクロガネモチやハゼノキ、烏(からす)サンショウなど、「キハダ」は北海道の蝦夷(えぞ)あざみ、菩提樹(ぼだいじゅ)など珍しい花々の蜜もある。

[広告]

 同部総監督の山本浩二さんは「コロナの影響で厳しい状況に置かれている人は多い。しかし、今年もうちの蜂蜜を楽しみにしている人たちがいると聞いて、こんな時こそ世の中を元気にしたいと思い、恒例の蜂蜜販売を行うことにした。蜂蜜はビタミン、ミネラル、アミノ酸が豊富で、病気療養中の人の栄養補給にも良く、減量中のボクサーのエネルギー源でもある。国産蜂蜜は年々入手困難となっているが、農大のネットワークを生かして、今年も必要とする人に蜂蜜を届けたい」と販売に至った経緯を話す。

 今年で創部96年となる同部は、これまで7人のオリンピック出場者を輩出。全日本大学王座8度制覇、全日本選手権で40人近くの部員たちがチャンピオンとなった実績を誇る強豪チーム。出身者にはプロの世界チャンピオンもいる。

 「蜂蜜の売り上げは部の運営費として使わせていただいている。現在は、感染対策を万全にしながらの活動で、試合や練習にかなりの制約が生じている。しかし、どんな厄災もいつかは終わる。スポーツを通じて未来を夢見る若者たちを全力で応援したい」

 同部の蜂蜜は10月中旬まで、まだん陶房(世田谷区宮坂2)などで予約を受け付ける。

Stay at Home