経堂の個人飲食店が支援して運営する「経堂こども文化食堂」に11月14日、新潟県阿賀野市で農業を営む上松浩二さんから新米20キロが届き、子ども食堂のフードシェアを利用するシングルマザー家庭に配布された。
上松さんは「長女と次女がそれぞれ日本大学、東京農業大学に在学中で経堂に在住。そんな縁からつながりが生まれ、商店街に私の米を使っていただいている店もある。3月に子ども食堂の話を聞き、私が育てた米を玄米で贈らせていただいた。銘柄はコシヒカリの次の世代を担う新品種の新之助。粒が大きく、かむほどに甘味があり、子どもたちにおいしい米を食べてほしいと思い、取り組みを始めた」と経緯を話す。
母親の一人は「子ども食堂のスタッフが米を胚芽米に精米してくれるのがうれしい。精米したての米は特においしく、食が細い子もたくさん食べてくれる。翌朝の冷えたご飯もモチモチしておいしく、おむすびにすると、すぐに無くなる」と話す。
上松さんは地元・阿賀野市内の児童を自分の田んぼに招き、田植え、稲刈り、脱穀などの農作業体験活動も続けている。
「未来のことを考えると、子どもたちに自分の食べるものを作る農業のことを伝えるのは大切。子ども食堂の子どもたちも、いつか新潟に来てもらえれば」とも。