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経堂こども文化食堂が5周年  全国の生産者が食材を寄付

陶芸教室「まだん陶房」で器をつくる小学生

陶芸教室「まだん陶房」で器をつくる小学生

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 経堂の居酒屋常連客による寄付とボランティアが中心となって運営している「経堂こども文化食堂」が2月22日で5周年を迎えた。

高知県の黒潮町缶詰製作所から贈られた缶詰

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 2016(平成28)年2月に始まった活動は、「ただ食べるだけでなく、地域のつながりを知ることと、文化体験も大切」という方針を掲げ、個人経営の飲食店や文化教室、商店街の施設などを利用して、落語や朗読などのライブ鑑賞、陶芸や書道などを体験する機会を提供してきた。

 昨年4月の緊急事態宣言以降は、新型コロナウイルスの影響により、密を避けるためリアルイベントの機会を減らし、フードシェア中心の活動に。経堂に集まる人たちや、高知県、山形県、新潟県、宮城県、青森県、石川県、島根県など全国の生産者から寄付されたものでまかなっている。

 参加するシングルマザーの一人は「全国から届く米や野菜、缶詰、フルーツ、ご当地の加工食品は、おいしいだけではなく、作っている人たちの顔が見えるので温かいものを感じる。子どもたちが『高知に行ってみたい』など、行ったことのない場所に興味を持つきっかけになっている。経堂こども文化食堂のスタッフの紹介で地元のスポーツサークルに参加できたり、人の縁がつながるのもありがたい」

 経堂こども食堂は今後、新型コロナウイルスの感染拡大状況を判断しながら、文化体験イベントの幅を広げていく予定。

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