映画史・時代劇研究家の春日太一さんが4月18日、経堂駅北口のイベント酒場「さばのゆ」(世田谷区経堂2)で月例の研究発表イベントを無観客オンラインで行い、新刊「時代劇聖地巡礼」(1,800円)を紹介した。
同書は、時代劇の名作の撮影に実際に使われた京都・滋賀のロケ地41カ所を巡り取材した文と写真を収録。全256ページのうち、カラーが64ページを占める。
春日さんは「時代劇のロケ地の密着取材を初めて行ったのは大学院生だった2003(平成15)年。実際に撮影が行われたロケ地に行き、スタッフの創意工夫に触れ、それ以来、『鬼平犯科帳』などのロケ撮影に同行し、さまざまな場所を取材することができた。その後、2010(平成22)年に京都のタウン誌『キョースマ!』で『時代劇ロケ地探訪』の特集を手掛ける機会を得た。それから約10年。人の縁に恵まれ、『時代劇ロケ地探訪』をさらに広げて『時代劇聖地巡礼』を出すことになった」と出版までの経緯を話す。
内容は「京都の時代劇ロケ地を巡り、どんな場面がどこでどう撮られたかを解説した。すてきな写真も満載なので、紀行文としても楽しめる。遠出しにくい今年のゴールデンウイーク、本書で旅情気分を味わってみてほしい」と呼び掛ける。
価格は1,800円。