経堂駅北口の「bar月の花」(世田谷区経堂2、TEL 03-5799-4977)が5月、喫茶メニューの提供を始めた。
銀座で修業を積み、フルーツカクテルの創作でも知られるオーナーバーテンダーの城間隆志さんは「4月25日に発出された緊急事態宣言で酒類の提供ができなくなった。お酒がメインの売り物のバーとしてはとても厳しいが、アルコール無しでやるしかない。下北沢の友人が経営する喫茶店に研修に入り、クリームソーダやバナナジュースなど昭和の喫茶メニュー、コーヒーを学び店で出すことにした」と経緯を話す。
メニューは「愛媛レモンのスカッシュ」「愛媛みかんジュース」「下北沢tag cafeブレンドアイスコーヒー」(以上600円)、メロン、ブルーハワイ、ピーチの3種類から味が選べる「懐かしのクリームソーダ」「濃厚バナナジュース」(以上700円)など。
「売り上げは激減して休んだ方が良いという判断もあったが、やはり店は街のともし火。フラリと立ち寄って和みたいとか、少しでも会話をしたいというお客さまのために空けておかねばと思った。飲食店の売り上げ低下に伴って、地方の良質なものを作る産地のものが売れず困っているという話も聞く。うちは愛媛県の離島、岩城島の食品事業者わらしべのレモンとミカンジュースを仕入れて使っている。微力だが生産者にお金を回したい」とも。
営業時間は15時~20時。マスク着用、アルコール除菌などを徹底、ドアを開け換気をして営業している。