経堂駅北口のイベント酒場「さばのゆ」(世田谷区経堂2)で9月8日、俳優・高泉淳子さんの演劇ワークショップが行われた。
演劇ワークショップ後のバータイムで交流する参加者と高泉さん。即興の演技が始まる時も。
高泉さんは1983(昭和58)年、劇団「遊◎機械/全自動シアター」を旗揚げ。90年代は、少年キャラクター「山田のぼる」で「ポンキッキーズ」(CX)の司会を担当。2004年、村上春樹作品の舞台化「エレファント・バニッシュ」のロンドン、パリ、ニューヨーク公演に参加。2013年、渡辺謙さん主演の三谷幸喜作品「ホロビッツとの対話」(2013年)でホロヴィッツの妻・ワンダ役を演じ、読売演劇大賞優秀女優賞を受賞するなど国内外で活躍。今年、複数の賞を受けたテレビドラマ「きのう何食べた?」(テレビ東京系)では主人公役の西島秀俊さんが勤める法律事務所の所長役を演じた。
高泉さんは「どんな人でも自分のなかに魅力的なオリジナルなキャラクター、人物が存在している。気がついてないだけ。このワークショップは、未知の自分の面白味を引き出すため、独自のメソッドでそれぞれの個性を導いている。演劇関係者以外にも、会社員、看護士、研究員、料理人など、さまざまな職業の人がオリジナリティー豊かな、味のある表現ができるようになるのがうれしい」と話す。
「講義後は、会場をカウンターバーの仕様にして、参加者が客やスタッフになり、飲みながら歓談。何気ない言葉のやり取りが何とも楽しい表現だと体感する。そこでまた新しい個性が見えてくるから面白い」とも。
ワークショップは2月に始まり、今回で5回目。開催情報はホームページで知らせる。