経堂シンフォニー商店街の中華料理店「華味屋」が路面に入るリシェス経堂ビル（世田谷区経堂2）3階のキーマカレー専門店「スパイス婆（ばあ）ちゃん」が7月1日で2周年を迎える。場所は、若い世代や女性向けの店が近年増えている、経堂駅から徒歩10分ほどの「奥すずらん」と呼ばれる辺り。

「スパイス婆ちゃん」のオリジナルTシャツ

　店主・木村哲博さんの前職は業界新聞の記者。取材のための出張が多く、全国を回るうちに各地の名店と呼ばれる店を食べ歩くようになった。中でも感動したのが、京都にある有名店「スパイスチャンバー」。カウンター7席しかない小さな店のメニューはキーマカレー（1,000円）のみ。近くを訪れる度に通い詰め、強いリスペクトから「チャンバー」を「婆ちゃん」に変換した現在の店名を発想。同じキーマカレーだが、研究を重ね、粗切りの鶏肉と玉ネギ、トマトをベースに10種類以上のスパイスを使ったオリジナルメニューを開発。脱サラして店を開いた。

　「キーマカレー」（800円）、激辛の注文も可能で、サイドメニューにはラッシー（300円）、トッピングの「じゃがいものスパイス炒め」（200円）、「半熟温玉」（100円）がある。

　「駅から距離がありビルの3階だが、経堂の人のつながりで、オープン当初からお客さまが流れてきてくれた。コロナが長引き大変な状況だが、テークアウトやデリバリーが伸び、何とか売り上げが保てている。コロナ禍に気分を上げようと、『スパイス婆ちゃん』オリジナルTシャツを作ってみた。遊び心を大切にこれからも頑張りたい」とも。

　現在の営業時間は11時30分～15時。売り切れ次第、終了。酒類提供の有無は都の要請に従う。