経堂・農大通り商店街の関西うどん店「花坊(はなぼう)」(世田谷区経堂1)の夏メニュー「冷やしすだちおろしうどん」(980円)が提供を始めて1カ月がたった。
店主の山城裕輔さんは「ここ近年、日本の気候が変わってきて、夏の暑さが半端ない。マスクの着用も正直つらいというお客さまも多く、爽やかな夏メニューに四国のスダチを使った冷やしうどんを提供しようと思った。大根おろしとの相性もバッチリで、食欲もそそるので食べてみてほしい」と呼び掛ける。
山城さんは、先代店主の正田辰夫さんから2017(平成29)年に店を引き継いだ2代目。天ぷら専門店で働いていたころに通い詰めた縁をきっかけに、80歳を前に店を畳む決意をした正田さんの下で半年間、修業した。
手打ちうどんの麺やだしなどの原料と製法は、先代の教えを忠実に守る。常連客からは「同じ味が食べられるのがありがたい」と感謝の声が届く。
「コロナの収束には時間がかかりそう。これからも季節の味覚を大切に元気の出る一杯の提供を心掛けていきたい」とも。
まん延防止等重点措置の期間中の営業時間は11時30分~14時30分、18時~20時。火曜夜と水曜定休。