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経堂在住編集者が新刊「しらべる ちがいの ずかん」 似ているものや言葉の違いを写真と文で

「からいシシトウ」と「からくないシシトウ」の解説ページ

「からいシシトウ」と「からくないシシトウ」の解説ページ

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 経堂に拠点を置く著述家・編集者、岡部敬史さんの最新刊「しらべる ちがいの ずかん」(東京書籍)が9月9日、発売される。

「しらべる ちがいの ずかん」書影

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 岡部さんは写真家の山出高士さんと2013(平成25)年、写真と文章の組み合わせで構成する書籍シリーズの出版を開始。「目でみることば」シリーズは「試金石」「分水嶺」など普段の暮らしの中で使われている言葉の語源となったモノや現象、風景などの写真と言葉を並べて説明する内容。「くらべる」シリーズには、東京と関西の銭湯の湯船の位置の違いなどを取り上げる「くらべる東西」や、昭和と平成のオムライスの違いを並べて見せる「くらべる時代昭和と平成」など。「似ている」シリーズは、フクロウとミミズクなど似ているものと言葉を比べる「似ていることば」、同じ亀なのにトータス(tortoise)とタートル(turtle)の違いがあるなどの英単語を集めた「似ている英語」がある。

 今回の「しらべる ちがいの ずかん」は、「似ているもの」の違いがテーマ。1章「どうちがう?」では、「生たまご」と「ゆでたまご」、「からいシシトウ」と「からくないシシトウ」など、同じようなものの違いを観察や実験で検証。2章「どこがちがう?」では、インコとオウム、イルカとサメ、糸こんにゃくとしらたきなど、よく似ている2種類のものの違いを解説。3章「じつはちがう」では、日本とアメリカの「雪だるま」、東京と大阪の「止まれ」の文字など、同じ言葉なのに見た目が違うものを紹介している。

 岡部さんは「ミステリーのジャンルに「人が死なないミステリー」というのがある。文字通り、殺人事件が起きず、日常のちょっとした不思議を解決する作品。北村薫さんの『空飛ぶ馬』という本を読んで、こういうジャンルの作品を知り『いつか自分でも作ってみたい』と思うようになった。この本に収録している「生たまごとゆでたまご」「からいシシトウとからくないシシトウ」「おいしいミカンはむきやすい?」の3つの原稿は、僕なりの人が死なないミステリー」と、本書を生み出した経緯を話す。

 「生卵とゆで卵を『回したり』『光に当てたり』しないで、どうやって見分けるのか。辛いシシトウを見分けることは果たしてできるのか。総ルビでお子さんでも読めるので、ぜひ家族で楽しんでみてほしい」とも。

 価格は1,760円。

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