経堂駅・農大通りにある海鮮がメインの居酒屋「魚ケン」(世田谷区経堂1)が9月5日で11周年を迎えた。
店主の白井県路(けんじ)さんは元々、和食の料理人だったが、経堂・本町通り商店街の老舗鮮魚店「魚真」で14年間、魚の小売り、流通、店舗経営を学んだ後に独立。当初は駅北口・すずらん通り商店街の飲食ビル2階でスタートしたが、6年前、路地に面した現在の場所に移転した。
本来は、全国から10種類以上の鮮魚とさまざまな部位の鯨、季節の野菜、珍味などの食材をそろえ、メニューは40種以上を用意。日本酒はグラス1杯500円均一で、人気銘柄、レアもの込みの15種類以上をセレクトし、ウイスキーやジン、ビールなども国産のクラフトものをそろえるが、緊急事態宣言中は、料理のテークアウトのみで営業している。
白井さんは「新型コロナウイルスの影響がこれほど長引き厳しくなるとは思わなかった。常連さんの応援もあり、何とか2年目。刺し身盛り合わせをはじめ、クジラ、有田焼の火鉢を使った炭火焼きなどを持ち帰り用に提供している。これからグルメの秋、全国のおいしいものを食べていただきたい。それにしても早く店内営業がしたい」と話す。
緊急事態宣言中の営業時間は17時30分~20時。予約電話は15時から受付ける。月曜定休。マスク着用、アルコール除菌などを徹底、ドアを開け換気しながら営業している。