経堂の個人飲食店が支援して運営する「経堂こども文化食堂」に10月20日、高知県香美市土佐山田町の石川米穀店から米農家、山崎一平さんが育てた新米のコシヒカリが届いた。
地域の生産者から玄米を仕入れ低温倉庫で保管、注文を受けて精米するスタイルで営業を行う同店は、土佐山田町内に地域の肉や野菜、加工品を扱うスーパー「Value」を展開。経堂にある複数の飲食店とは、高知野菜を毎月の定期便「TABEGORO」で届けるつながりがある。
同スーパーの代表で野菜の定期便を手掛ける石川靖さんは「山崎一平さんは、高知県最大の平野である香長平野(かちょうへいや)の蔵福地島にある6町歩の広大な田んぼでコシヒカリを栽培する農家。気候が温暖で年中農業ができる高知では珍しく、米の裏作に野菜作りをしない米作り専門。裏作で野菜などを作らない理由は、田んぼに無理をさせないため。手間を惜しまない米作りから生まれるかみしめる甘い、もっちりした味わいが特徴。うちの野菜を買ってくれている経堂の飲食店が子ども食堂を続けていると聞き、新米を贈ろうと思った」と経緯を話す。
新米は同こども食堂に参加するシングルマザー家庭に缶詰やレトルトカレーなどと一緒に送られた。
「人の少ない田舎と比べて、東京の子どもたちはコロナ禍にいろんな我慢をしながら暮らしていると聞く。山崎一平さんの新米をお腹いっぱい食べて、高知の豊かな自然を感じてほしい」とも。