経堂在住の棋士・高野秀行六段が13年前から続ける「経堂こども将棋教室」が11月3日、千歳船橋の貸し教室・貸し会議室「桜丘文化教室」(世田谷区桜丘2)で生徒以外の一般も参加可能なオープンイベントを行なった。
日本将棋連盟六段の高野さんは次世代の育成に早くから関心を持ち、2008(平成20)年に「経堂こども将棋教室」を始め、「こどもをぐんぐん伸ばす『将棋思考』」(ワニプラス)、「将棋の駒は なぜ歩が金になるの?」(少年写真新聞社)などの子ども向けの著書もある。今年7月には、共著「将棋『初段になれるかな』大会議」(扶桑社)が第33回将棋ペンクラブ大賞」の技術部門で優秀賞を受賞した。
高野さんは「新型コロナウイルスの影響で2020年3月からリアルでの指導が従来通りいかず、場所を変えたり、感染対策を取ったりするなど、工夫を重ねながら続けてきた。桜丘文化教室は2017(平成29)年から開講。コロナになってから休みもあったが、2020年9月に再開。緊急事態宣言も解除され、文化の秋になったので、地域の人も参加できる今回のイベントをする運びとなった」と経緯を話す。
同教室での指導は、1回につき10人以内に限定して行う。
「このままコロナが収まってくれたら、より多くの子どもたちに将棋を教えることができる。来年の春には明るい状況になってくれれば」と期待を込める。
教室開催のスケジュールなどはホームページで知らせる。