経堂西通りの醸造施設併設のビアバー「後藤醸造」(世田谷区経堂2、TEL 03-6751-0698 )が2月4日、干し大根のピクルスを使った「経堂ドッグ」の提供を始めた。
経堂の東京農業大学(桜丘1)を卒業した後藤健朗さん、ゆきこさん夫婦が2016(平成28)年に開いた同店は、醸造場併設の立ち飲みビアバー。自家醸造のたる生と全国から仕入れたクラフトビールを1杯500円から提供。全国各地の農産品とのコラボも行い、これまで高知県のショウガを使った「ジンジャーエール」や熊本県のい草を使った「い草IPA」などを作ってきたが、新型コロナウイルスの影響は経営に深刻な影響を与えている。
後藤さんは「うちのように機材を抱える業態は、家賃を含めた負担が重いが、できることは何でもしようと思う。うちの生ビールをおいしく飲んでもらって、小腹も満たせるようにとホットドックを考えてみた。しかし、ただのホットドッグでは面白くない。やはり大根踊りで有名な農大OBらしく、干し大根のピクルスを作り、刻んでソーセージと一緒に挟んでみると、自分でも満足のいく出来(でき)になった」と経緯を話す。
経堂ドッグは、他のフードやビールなどと同様、テークアウトにも対応する。
「世田谷産のスダチ、カボスと川崎産のユズを使った『3 Citrus Ale』がお薦め。和のかんきつの香りとスッキリした飲み口が特徴で、2月に入りボトルでの販売も始めた。現在、山梨産の富有柿を使ったビール『熟柿尽くし』と、蜂蜜と川崎産湘南ゴールドを使ったビール『ゴールデンハニーエール』を仕込んでおり、順次発売予定なので、楽しみにしてほしい」とも。
時短要請中の営業時間は13時~20時。月曜・火曜定休。マスク着用、アルコール除菌、咳(せき)エチケットなどを徹底し、こまめに換気しながら営業を行う。