経堂すずらん通りのバー「太田尻家」(世田谷区宮坂3)がテークアウト専門店としての営業を始めてから1カ月がたった。東京都のコロナ感染対策の「まん延防止等重点措置」を受けて、1月20日に始めた。当面、店内での飲食提供はせず、持ち帰りのみとする。
店主の田尻輝幸さんは「入店時には必ずマスク着用をお願いしている。店のドアと勝手口を常に開け換気を良くして、こまめにアルコール消毒を行っている。大変な時期だが、細心の注意を払って、お客さんと共に乗り切りたい」と話す。
テークアウトメニューは、「おつまみパック」(800円)、「しめさば酢飯付き」「ガーリックポークカツ」(以上600円)、「副菜盛り」「チャパティピザ」「ラム串」「パリパリ麺の酢豚あん」(以上500円)、「だし巻きとぬか漬け」(200円)など。サバは、震災前から縁のある宮城県石巻市の水産メーカーから届くブランドさばの金華サバを使う。通常メニューは注文を受けて作る。
「テークアウトのみでマスク越し、感染防止シート越しの接客だが、常連さんの顔を見て声を聞くとホッとする。休んでいる間に店内を改装して、換気やアクリル板などの感染対策を整えた。状況が良くなれば店内でも営業したいのだが…」とも。
営業は、土曜・日曜・月曜の17時~20時。売り切れの場合、終了はSNSで知らせる。