経堂・すずらん通りのダイニングバー「太田尻家」（世田谷区宮坂3）で6月6日、間借りカフェ「茶や？」の営業が期間限定で始まった。

　4月で18周年を迎えた同店は、店主で元造形職人の田尻輝幸さんが手作りしたもの。5月、常連客の一人が経堂西通り商店会で古書店を開くことが決まり、田尻さんが内装工事を引き受けることになった。工事が本格化すると店の営業日数を減らすことになるため、飲食店に勤務する常連客のオクダさんが昼間の時間帯に間借りして、カフェ営業を行うことになった。

　オクダさんは「田尻さんが忙しくしている間、他の飲食店の仕事との兼ね合いを考えて、週3日営業することになった。オープン初日は雨だったが、開けるとすぐに、いつもカウンターでご一緒している皆さんが来てくれた。太田尻家はマナーを守って静かに飲む人しかいない店なので、昼間もそんな感じで営業したい」と振り返る。

　メニューは「紅茶ミルクティー」（350円）、「抹茶ミルクティー」（450円）のアイスとホット。テイクアウトにも対応する。

　「一人で店を切り盛りするのは初めてなので、最初はメニュー数を絞り込んだ。抹茶ミルクティーは、抹茶を点てるところから始めるので香りが良いと思う。慣れてきたら少しずつメニューを増やしていきたい」とも。

　営業は月曜・水曜・金曜の9時～15時30分。7月末までを予定しているが、変更の場合はSNSで知らせる。会話をする際は要マスク。