国立成育医療研究センター(世田谷区大蔵2)に隣接し、同施設に子どもが入院中の家族が滞在する「ドナルド・マクドナルド・ハウスせたがや」で、付き添う母親に缶詰を中心とした食事を届けるなどのサポート活動を行うNPO法人「キープ・ママ・スマイリング」(中央区)が現在、活動を支えるクチコミサイトの開設に向けてクラウドファンディング(以下CF)を行っている。
同NPOの光原ゆき理事長は「私は13年前に初めての出産と同時に病児の母となる経験をした。いくつもの病院で付き添い入院をする中、チーム医療の重要なポストを担う母親への食事や睡眠などへのサポートは十分ではなく、笑顔が消え、倒れてしまうお母さんが大勢いるのを見た。病気の子どもや発達がゆっくりの子どもを育てるお母さんたちの笑顔を守るため2014年に組織を始めたが、これからさらに活動を充実させるため、子どもの入院に付き添うご家族を応援するクチコミサイトをつくるためのクラウドファンディングを5月8日の母の日にスタートした」と経緯を話す。
「ドナルド・マクドナルド・ハウスせたがや」は現在、同施設で子どもの付き添いをする家族が利用している。
経堂在住の同NPOスタッフ・児玉章代さんは「コロナ禍で制約が多いが、消毒除菌やマスクの徹底など、感染対策を万全にして活動を続けている。ファースト目標の200万円は既に達成して、寄付やシェアにより応援してくださった皆さまに心より感謝している。これからはネクストゴールの300万円を目指して頑張りたい」と意気込む。
CFの受付は6月19日の「父の日」まで。