経堂に拠点を構える演劇集団「劇団 浪漫狂」が演劇や護身術、アクションなどのワークショップを始めてから1カ月がたつ。
同劇団は、昨年8月に亡くなったアクション俳優の千葉真一さんが立ち上げたJAC(ジャパン・アクション・クラブ)の15期生として5年間のアクション演技の修練と撮影現場の経験を持つ経堂在住の俳優、中村隆天さんが1992(平成4)年に「劇団 浪漫狂時代」として旗揚げ。年2回の春・秋公演をベースに活動を継続。2012(平成24)年4月、公演「サージェント」で紀伊國屋ホールに進出するなどキャリアを重ね、演劇ワークショップなど若い世代の育成にも取り組んできた。
劇団本部が経堂にあり、稽古や打ち上げも主に経堂で行ってきた縁で、公演チケットの販売や取り置きを買って出る飲食店もある地元密着型の劇団としても知られている。コロナ禍は、公演の中止が相次いだが、今年5月、下北沢の小劇場B1で行われた映像劇団テンアンツ公演「板の上の二人と三人そして一人」に中村さんが出演。リアルの演劇活動が再開しつつある。
中村さんは「新型コロナウイルスの影響は、演劇界だけでなく、一般の方々の暮らしにもさまざまな影響があり、窮屈な思いをして日々を過ごす人がまだまだ多いと思う。しかし、いつまでも閉じこもっていても仕方がないので、感染対策を万全にしたうえで、演劇関係者から一般の方々まで間口を広げたワークショップを始めることにした。芝居の演技から演劇的なミニコント、護身術、アクション、現代劇の殺陣、筋トレなどいろいろな内容を用意しているので、興味のあるとことから気軽に問い合わせてほしい。演劇未経験の人から『他人を演じることが気分転換になる』という感想をもらい、盛り上げていきたいと思った」と、意気込む。
ワークショップは水曜の20時~22時に開催。開催場所は、週によって変わることがあるため事前の確認が必要。参加費(場所代シェア費含む)500円~(見学無料)
「年齢経験不問。見学も自由。手ぶらでOKなので、気軽に問い合わせてほしい」とも。