経堂・すずらん通りのダイニングバー「太田尻家」(世田谷区宮坂3)を間借りしていたカフェ「茶や?」が8月31日、6月6日に始まった期間限定の営業を終えた。
店主で元造形職人の田尻輝幸さんが手作りした同店。5月、常連客の一人が経堂西通り商店会で古書店を開くことが決まり、田尻さんが内装工事を引き受けることになった。工事が本格化すると店の営業日数を減らすことになるため、飲食店に勤務する常連客のオクダさんが昼間の時間帯に間借りして、カフェ営業を行うことになった。
オクダさんは「田尻さんが忙しくしている間、他の飲食店の仕事の合間を縫って週3日営業することになった。コロナの感染者数が増え、とても暑い夏になったが、いつもカウンターでご一緒している皆さんが来てくれた。太田尻家はマナーを守って静かに飲む人しかいない店なので、昼間も良いお客さんに恵まれた。一人で切り盛りするのは大変だったが、少しずつメニューを増やしていけて良かった」と振り返る。
「今回、太田尻さんに店を運営する機会を頂き、いい経験になったし、いろいろ考えるきっかけにもなった。これからこうしたいという欲も出てきた。前向きにまた店をできるように動いていきたいと思うようになった」と話す。「経堂西通りの古本屋さんの工事が完成したのがうれしい。9月中にオープンするそうなので、開いたら遊びに行きたい」とも。