放送作家・吉川スミスさんの最新刊「日本語と日本誤」(辰巳出版)の出版記念イベントが10月30日、経堂駅北口の「さばのゆ」(世田谷区経堂2)で行われた。
表紙は正しい「日本語」を身につけて覚醒した人の、裏表紙は「日本誤」を使用していたことに落胆した人のイメージ。
バラエティー番組を中心に構成を手掛ける吉川さんが以前から気になっていた日本語の誤用がテーマの同書。日常生活の中で使われる間違いやすい日本語を「日本誤」と名付け、「人口呼吸」と「人工呼吸」、「ハイブリット」と「ハイブリッド」、「松阪牛(まつざかぎゅう)」と「松阪牛(まつさかうし)」など、「日本語と日本誤」の実例を400以上集め二択問題形式で解説している。
吉川さんは「今の時代は、誰もがSNSで文章を発信する1億総作家時代。だからこそ日本語を見つめ直してみたいと思った。難しいものにしたくないので、『日本語と日本誤』の違いが5秒でわかる構成にした」と執筆への思いを語る。
「どのページから読み始めても、楽しみながら誤用していた日本語に気付ける。友人との集まりや飲み会、バーなどの店にあると会話が盛り上がるきっかけになるのでは」とも。