缶詰博士としてテレビ番組や講演会に出演するタレントの黒川勇人さんの缶詰イベント「缶謝祭」が11月7日、経堂駅北口の「さばのゆ」(世田谷区経堂2)で行われた。
イベントに参加した缶詰メーカーは、極洋(千代田区)、SSKセールス(静岡市)、高木商店(茨城県神栖市)、トーヨーフーズ(千代田区)、ホテイフーズコーポレーション(静岡市)、マルハニチロ(江東区)、明治屋(中央区)の7社。製缶メーカーは、北海製罐、大和製罐の2社。
当日は黒川さんの講演と立食パーティーの交流会で構成。料理は「いわしのトマトパッツァ」(極洋)を使ったスペイン風オムレツ、「さば塩糀煮」(SSKセールス)のバゲットのせオリーブオイル風味、「焼き鯖のアヒージョ」(高木商店)のカナッペ、「からあげ和風醤油(しょうゆ)味」(ホテイフーズ)のパセリとレモン添え、「機能性表示食品 減塩さんま蒲焼」(マルハニチロ)と長芋とろろのカナッペ、デザートの「どこでもスイーツ缶カップケーキ」(トーヨーフーズ)などをビッフェスタイルで提供。
講演のテーマは「缶詰製造の専門家について」。火力の調整が困難な炭火焼きで仕上げるホテイフーズの「やきとり」缶の製造ラインを支える職人、宮城県気仙沼市の缶詰工場ミヤカンで魚の原料調達を担当する目利きと競りの達人など、ものづくりの現場を支える魅力的な人々を紹介した。
黒川さんは「各メーカーの人たちが缶詰メニューを肴に飲みながらすぐ打ち解けていたのが印象的だった。缶詰メーカーの担当同士が直接交流したり飲んだりすることは、これまで余り無かった。話してみると同じ悩みを持っていたり、アイデアの交換から刺激を得たり、参加者にとって有意義な時間だったようでうれしかった」と振り返る。
「終了後、『また開いてほしい』という声が相次いだ。缶詰産業を盛り上げるために、シリーズ化して続けていきたい」とも。
売り上げの一部は近隣のこども食堂に寄付された。