コラムニスト石原壮一郎さんの新刊「無理をしない快感 『ラクにしてOK』のキーワード108」(KADOKAWA)の出版記念トークイベントが1月24日、経堂駅北口の「さばのゆ」(世田谷区経堂2)で行われた。同書は、編集者で著述家の石黒謙吾さんが企画・プロデュース・編集を手がけた。
同書は、「大人養成講座」「大人力検定」など100 冊以上の著書がある石原さんが、楽に生きるためのコツを「無理をしない」をテーマに書き下ろしたもの。「『知らない』『分からない』と言ってオッケー」「人脈は作らなくてオッケー」「他人の幸せや成功は嫉妬してもオッケー」「義理の葬式には行かなくてオッケー」「後悔はどんどんしてオッケー」「同僚や友人と比べなくてオッケー」「『いつも同じ服着てる』と思われてオッケー」など、108のキーワードを、それぞれ見開きでまとめている。
石原さんは「現代人は、仕事やお金、暮らし、人付き合い、遊び、恋愛、慣習など、あらゆる場面で、『~ねばならない』と根拠なく思い、自分で自分を窮屈にする傾向がある。自分も若い時は、そういう部分が多々あったが、還暦を前にして、あらゆることに『まぁいいか』と思うようになり楽になった。そんなタイミングで、旧知の石黒謙吾さんからオファーを頂き、アイデアを交換しながら書いた」と執筆の経緯を話す。
石黒さんは「初めに『無理をしない快感』というタイトルが頭に浮かんだ時、石原さんしかいないと思った。メッセンジャーで連絡すると、すぐに『意識緩い系の本ですね』というリアクションがあり、そこから面白いやりとりが弾んだ。108というのは人間の煩悩の数。ついつい無理をしてしまいがちな人に、読んで楽になっていただければ」と話す。
会場には12人が集まり、トーク終了後には石原さんと石黒さんによるサイン会も行われた。