経堂の鎮守の社「天租神社」に隣接する一角にある「経堂アトリエ」(世田谷区経堂4、TEL 03-4285-1073)で3月21日、こま犬の絵付けワークショップが開かれた。主催は、経堂在住の棋士・高野秀行六段が理事を務める一般社団法人「きょうどうみんなの文化教室」。
高野さんは次世代の育成に早くから関心を持ち、2008(平成20)年に「経堂こども将棋教室」(2021年、経堂・ちとふな子ども将棋教室に名称変更)を開いたのをはじめ、「こどもをぐんぐん伸ばす『将棋思考』」(ワニプラス)、「将棋の駒は なぜ歩が金になるの?」(少年写真新聞社)などの子ども向けの著書もあり、将棋を通じた子どもたちの文化体験向上に力を注いできた
「この春、子どもたちに将棋を教える活動が15周年を迎えた。経堂を中心としたエリアでさまざまな出会いがあり、子ども食堂や落語をはじめとした他の文化ジャンルとの交流にも刺激を受けた。より幅広い視野で子どもたちの文化体験の必要性を考えるようになり、昨年8月、将棋だけでなく、バラエティーに富んだ文化体験を通じて子どもたちの成長に貢献する『きょうどうみんなの文化教室』を立ち上げた。今回の絵付けワークショップは、法人のイベント第1弾。10人ほどの子どもたちが集まってくれたが、みんな楽しそうだったので良かった」と話す。
講師を務めたのはイラストレーターの大沢かずみさん。大沢さんが粘土で作ったこま犬を一つずつ配り、それに子どもたちが絵具やペンで自由に色を塗った。完成したこま犬は、各自が土産として持ち帰った。
「ようやくコロナによる行動制限も受けなくなってきたので、積極的に文化体験イベントを行いたい。4月1日には、この経堂アトリエでアーティスト石井希さんによるペーパーからくりのワークショップを開くので、より多くの子どもたちに参加してほしい」と呼びかける。
詳しくは経堂アトリエのホームページで確認できる。