長野県岡谷市出身で「諏訪の国公式アンバサダー」を務める林美貴さんが諏訪地方の魅力を語るトークイベントが5月20日、経堂駅北口の「さばのゆ」（世田谷区経堂2）で行われた。　

諏訪湖豆

　林さんは「コロナが明けて、ようやくリアルイベントが以前のように開催されるようになった。諏訪は歴史や文化、自然、食、人など、幅広い楽しみがあるところなので、諏訪に興味のある人たちに話をしたいと思い企画した」と経緯を話す。

　当日は、「神渡（みわたり）」などの日本酒を醸造する林さんの実家の蔵元・豊島屋の純米酒「豊香（ほうか）」を提供したほか、林さん自ら、諏訪の名産「諏訪湖豆」「わかさぎの唐揚げ」を振る舞った

　「映画のロケ地になった諏訪」もトークのテーマで、諏訪フィルムコミッションが関わった作品とロケ地も紹介した。

　「諏訪は、古くは『あゝ野麦峠』『八つ墓村』などから、宮崎駿監督のアニメ、今年のカンヌ映画祭で最優秀男優賞と脚本賞に輝いた是枝裕和監督の『怪物』まで、たくさんの映画のモチーフやロケ地となってきた。観光案内所に行けば、諏訪フィルムコミッションが作ったロケーションマップがあるので、それを片手にロケ地巡りをするのも面白いと思うし、監督や俳優が訪れた飲食店でグルメ体験をするのも楽しい。諏訪は、新宿から特急あずさに乗れば、車窓の眺めを楽しみながら約2時間で着くので、気軽に訪れてほしい」

　林さんの父親は東京農業大学出身。さまざまな縁から、経堂には豊島屋の日本酒を扱う酒販店、提供する飲食店があるため、林さんは今後も定期的に諏訪の魅力を伝えるイベントを開いていきたいという。