広島の魅力を伝える「広島エヴァンジェリスト」として10年前から活動を続ける山根かおりさんが5月21日、経堂駅北口のイベント酒場「さばのゆ」で日本酒の試飲と広島の観光や産業について語り、交流するイベント「ひろがる広島ナイト」を行った。
山根さんは「経堂は、前職の東京事務所勤務時代に暮らしたまち。個人店のつながりから出会いが生まれ、第二の故郷のようになった。たくさんの仲間が広島に観光に来たり、飲食店の人たちが産地見学をしたり、メディアの人たちが取材をしてくれたりして、関係人口が増えたのがうれしかった。この3月に長年勤めた職場を退職して独立したので、経堂の人たちにもっと広島を知ってもらおうとイベントを始めた」と経緯を話す。
利き酒師の資格を持つ山根さんが今回用意したのは、「賀茂泉(かもいずみ)純米吟醸生原酒 Rock Hopper(ロックホッパー)」「美和桜(みわさくら)大吟醸 双三(ふたみ)」「月山(がっさん)涼夏(りょうか)純米吟醸」の3種類。参加者は、これらの日本酒を全国の郷土料理や珍味を盛り合わせたプレートとのペアリングを楽しんだ。
「日本酒を通じて広島の食の世界に興味を持った人は、ぜひ広島に足を運んで、食べ歩きを楽しんでほしい。瀬戸内の海の幸をはじめ、おいしいものが豊富で、それぞれの料理に合う日本酒も多い。これからは、東京をはじめとした県外のグルメな人たちと広島の飲食店をつなぐ活動にも力を入れたい」とも。
山根さんは今後、月1回のペースでイベントを続ける予定。