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千歳船橋に黒糖焼酎専門居酒屋「KATAYORI」 偏愛の気持ちを店名に

黒糖焼酎棚の横に立つ大西洋一さん

黒糖焼酎棚の横に立つ大西洋一さん

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 黒糖焼酎専門居酒屋「KATAYORI(かたより)」(世田谷区桜丘2)が9月15日、千歳船橋駅前にオープンした。店名の「KATAYORI」は黒糖焼酎専門店という「偏り」からで、店主・大西洋一さんの黒糖焼酎に対する偏愛を込めているという。

一面に並ぶ黒糖焼酎

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 大西さんは料理人として20年以上のキャリアを持つが、コロナ禍を機にホールでのサービスも経験し、その時に扱った黒糖焼酎の素晴らしさを知り、専門店を開きたいと思うようになったという。その後、2年近く物件を探す中、比較的自宅に近い場所に物件を見つけて開業に至った。約15坪の店内には、テーブルとカウンター合わせて23席を設ける。

 大西さんは「黒糖焼酎は全焼酎の中でもシェアが2~3%しかない。酒税法上、奄美群島でしか生産が認められておらず、生産される黒糖焼酎の大半が島内で消費されるため、都内でもほとんど飲む機会がない。奄美群島内のそれぞれの島の特色や、島の人々の温かい人柄が優しい味わいや柔らかい甘い香りとして焼酎に表れていて、その味をもっと多くの人に知ってほしい」と話す。

 ドリンクはカクテルのベースも含めて全て黒糖焼酎で統一されているが、ソフトドリンクも用意し、食事メニューはあえて奄美色を出さず、「ありそうでないメニュー」をコンセプトとした大西さんの創作料理を用意する。例として、油淋鶏(ユーリンチー)に肝を使った「油淋肝」(700円)、よだれ鶏ではなく「ローストポークのよだれ豚」(900円)など。

 10月9日には、「奄美酒類」「喜界島酒造」「町田酒造」「弥生焼酎醸造所」(以上、鹿児島県)の4蔵の杜氏を含む関係者が来店し、当日の来店客との交流機会を設ける。「今後はアートの展示会や焼酎会なども定期的に開いていきたい」という。

 営業時間は17時~23時。水曜定休。

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