経堂シンフォニー商店街で間借り営業するカレー店「Little:Rampe(リトルランペ)」(世田谷区経堂2)が9月27日で1周年を迎えた。
「スパイスと食と暮らし」をテーマにオリジナル商品を製造販売する同店。店主の坂野みきさんは元々、料理が趣味で、世界中のレシピ本を取り寄せて、翻訳しながら作っていた。自分だけでは食べきれないため、いろいろな人に食べてもらっているうちに、「ある人」から勧められて本格的に営業することになったという。
現在はカレー店「スパイス婆ちゃん」(経堂2)の定休日である日曜を中心に、カレーやお茶を提供して間借り営業しているが、食器やシルバーを持参し、音楽を変えることで、スパイス婆ちゃんの雰囲気から一変させている。
メニューは日によって変わるが、カレー、ラッキョウ、茶、カクテルは、いずれもスパイスの配合で独自性を打ち出す。取材した10月12日のカレーは「ガーリックチキンウプカリ キュウリのタンプリ モリンガボール バスマティライス」(2,000円)で、ゴロゴロ入った鶏肉とニンニクのカレーに対して、グリーンのヨーグルトが対照的だった。店頭では「スパイスルイボスティー」などのティーバッグ(1個=500円、10個=3,500円)も販売している。
周年当日の9月27日には上野のギャラリーで、写真、お茶、を用意したイベントを開いた。風景が多いという写真は「身近な公園や植物園なども、少し目線を変えて切り取ってみると見え方が変わることを示したかった」という。
経堂での1年間について、坂野さんは「経堂は、お客さまからも、商店街の人からも、人柄の良さや優しさを感じている。以前、料理中にミキサーが壊れて焦っていた時、同じ商店街にある『バールコルテ』の方がミキサーを貸してくれたり、同じビルの1階にある中華料理店『華味屋(かみや)』の方も気にして、よく話しかけてくれるなど、温かくて気に入っている」と振り返る。
店名の由来は、「ランペ」というカレーに使う葉に由来。細長いバニラの甘い香りがする葉だが、その香りとココナツオイルを炒めた時の香りがスパイスにハマったきっかけだったことから名付けた。
営業日時はインスタグラムで知らせる。