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東京農大で「トリュフォーラム」 国内初開催、高級黒トリュフを味わい学ぶ

伝統的衣装に身を包み、黒トリュフとともに現れたパロマさん(右)
(写真提供=東京農業大学)

伝統的衣装に身を包み、黒トリュフとともに現れたパロマさん(右) (写真提供=東京農業大学)

 東京農業大学(世田谷区桜丘1)で3月5日、日本初開催となるヨーロッパ産黒トリュフに関する国際会議「Trufforum(トリュフォーラム) Tokyo 2026」が開催された。同大生や研究者、ジャーナリストを中心に200人近くが参加した。

黒トリュフ

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 当日は、同大の江口文陽学長、欧州菌類研究所(emi)博士のフェルナンド・マルティネス・ペーニャさんとホアキン・ラトーレさん、ATRUTERのパロマ・ロレンテさんが講演し、その後は、「見て、嗅いで、触れる」ことで良い状態の黒トリュフを学ぶ官能評価、黒トリュフを使ったカナッペの試食会や抽選会などを行った。

 江口学長は東京農業大学の食材を多角的に学ぶガストロノミーの取り組みを紹介し、今回、欧州から直送された黒トリュフの成分抽出の結果を発表し、機能性食品としての可能性を話した。

 フェルナンドさんは欧州の黒トリュフ(メラノスポルム)がナラなどの樹木と共生する地下生菌類で、石灰質の土壌や気温差の大きい地中海のような気候が適しているなどの特徴を伝えながら、主にスペインやフランス、イタリアで生産されている同種の経済的価値の高さや欧州での文化的伝統としての重要性を伝えた。ホアキンさんはトリュフやキノコによって紡がれるヨーロッパでの観光体験「トリュフツーリズム」を紹介した。

 イベント冒頭、伝統的衣装に身を包み黒トリュフと共に現れたパロマさんは、黒トリュフの保管、調理方法を伝えた。さらに、その香りは100種以上の揮発性香気化合物を含み、複雑で豊かな官能特性を持っている点を強調するとともに、会場の参加者に状態のいい黒トリュフを配り、その視覚的、嗅覚的、触覚的な見極め方をレクチャーした。

 その後、スライスした黒トリュフを載せたカナッペを参加者に振る舞い、試食しながら研究者と対話できる場とした。試食した参加者の中には「初めて食べた」という人もおり、「香りから受ける衝撃の一方、繊細な味にさらに驚いた」と話していた。

 フェルナンドさんは「日本の皆さんにトリュフに興味を持ってほしいのはもちろんだが、日本のどのような食材と合うのかも興味深い。料理などを通じてコラボレーションを深めていきたい」と話す。

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