食べる

梅ヶ丘での間借り営業を終了した「珈琲わたし」、オンライン販売開始

「ねこの集会所」店内での松井法子さん

「ねこの集会所」店内での松井法子さん

  • 0

  •  

 梅ヶ丘駅前にあるビアバー「ねこの集会所」(世田谷区梅丘1)で5月まで間借り営業をしていたカフェ「珈琲(コーヒー)わたし」が9月25日、コーヒーのオンライン販売を始めた。

ねこの集会所でコーヒーを淹れる様子

[広告]

 店主の松井法子さんはかつて体調を崩し、部屋から出られないほど外出困難だった時期に、通販でおいしいものを取り寄せることが心の支えとなり、そのありがたみを実感した経験がある。間借り営業時代の利用客から豆の継続販売を望む声があったことから、オンラインストア開設に至った。

 初回販売分は、中国雲南の「プーアールピーチ」の浅いり(50グラム=500円、100グラム=1,000円)、ブラジルの「トパージオ」の中いり(同=600円、同=1,200円)、タイ「ファイチョンプー」の中深いり、インドネシアの「マンデリン」の深いり(以上、同=700円、同=1,400円)の4種類。豆か粉か状態を指定することができ、より手軽に飲めるドリップバッグ(250円)も用意する。

 松井さんはコロナ禍に在宅勤務で時間ができたことがきっかけで自家焙煎を始めた。当初はハンドドリップすらしていなかったが、焙煎を始め、最初は自宅のフライパンを使い、豚肉の香りが移るなどの経験を経て、手回し式の網に移行。現在は電動焙煎機を使っているが、手回しでも使える規格のものを選んでいる。松井さんにとってコーヒーをいれる時間は、「癒やしであり、自分に帰るためのアイテムで、お守りのような存在」だという。

 松井さんは「自分が本当に良いと思えるものでないと、人に薦めるのは難しい。以前携わっていたリンゴの行商では、自分が心からおいしいと思えるリンゴだったため、自信を持って販売できた。コーヒーも同様に、自分の人生において必要で、良いものだと心から思えているからこそ、仕事として携わることができている。この『良いもの』という感覚は日々更新されていく」と話す。

 「販売する豆の品種はその時々で頻繁に変える予定。将来的にはお菓子製造許可のあるシェアキッチンを見つけ、間借り営業で提供していたキャロットケーキなどのお菓子もオンラインで販売したい」とも。

 初回販売は9月30日までで、10月4日に発送開始予定。今後も同様に、毎月下旬に翌月月初の発送分を受け付ける予定。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース