千歳船橋駅前の立ち食いそば店「八兆」(世田谷区船橋1)が3月2日、「フキノトウ天そば」(480円)の提供を始めた。
おかみの生田麻衣子さんは「昨日、自宅に帰ったら庭の畑にフキノトウを見つけた。春が来たと思うとうれしくなり、早速メニューに取り入れてみた。少量しか採れないので、いつもあるわけではないが、タイミングが合えば味わってほしい」と話す。
創業37年目の同店は4年前、めいの生田さん夫婦が高齢になった先代夫婦から継いだ。地元で愛されてきたつゆの味は変えずに受け継ぎながら、天ぷらは新しいメニューの工夫を続ける。飲食店経営は初めてだったが、この2、3年、食のエッセイスト、平松洋子さんらの食通も訪れる店になった。
「鮮度が良いので香りが華やか。揚げる音も春の音楽のような気がする。これからも旬の味覚の天ぷらに力を入れ、忙しい合間に立ち寄ってくれるお客さまに季節を感じてほしい」とも。
営業時間7時~15時(土曜は9時~、麺が無くなり次第終了)。日曜・祝日定休。