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経堂の陶芸教室に石巻からマスク届く 復興支援のお礼にと

2011年4月に描いた販売用のボードと洗った缶詰を持つマスク姿の李さん

2011年4月に描いた販売用のボードと洗った缶詰を持つマスク姿の李さん

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 経堂駅北口の陶芸教室「まだん陶房」(世田谷区宮坂1、TEL 03-3428-8044)に2月29日、宮城県からマスクが届いた。

2011年4月に石巻から届いた泥まみれの缶詰

 受け取ったのは同教室で陶芸を教える李康則さん。近隣のドラックストアやコンビニなどでマスクが売り切れ、SNSで「マスクが無い」と嘆いたところ、投稿を見た石巻市の水産加工メーカー「木の屋石巻水産」の社員、松友倫人さんが心配して会社にあったマスク一箱を発送手配した。

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 李さんは「どこに行ってもマスクが買えない。ネット通販でも売り切れ、もしくは法外な値段がついている。自分も花粉症があるし、マスクを着けないと教えることができない。家族やスタッフが使う分もない。途方に暮れてフェイスブックに投稿したら、木の屋石巻水産の松友さんから『マスクを送る』と連絡が来て、届いた時は涙が出るほどうれしかった」と経緯を話す。

 李さんと同社の縁は2010年にさかのぼる。経堂では震災前から商店街の個人飲食店が同社のサバ缶やクジラなどをメニュー化しており、李さんも石巻の味に舌鼓を打った一人だった。2011年3月、東日本大震災による津波で同社の社屋が壊滅状態になり、その後、工場跡地から泥まみれの缶詰を経堂に運び、洗って売る復興支援活動が始まった際、李さんは教室前のスペースを作業と販売のために開放した。

 松友さんは「あの時は本当にありがたかった。経堂で300円を義援金としていただくと1缶お渡しするところから復興が始まった。李さんに販売用のボードを描いてもらったことも忘れられない。弊社もマスクの確保には苦労しているが、今回だけは何とかしないといけないと思った」と、送付に至るまでの事情を説明する。

 同教室は3月4日から、学校が休みになった児童や生徒の陶芸体験を受けつける。

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