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経堂のラーメン店が石巻の会社に義援金 9年前からの深いつながり

「まことや」店主の北井さん(左)と木の屋石巻水産の鈴木さん(右)

「まことや」店主の北井さん(左)と木の屋石巻水産の鈴木さん(右)

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 経堂西通りのラーメン店「まことや」(世田谷区経堂3、TEL 03-5477-6582)が3月8日、同店を訪れた缶詰メーカー木の屋石巻水産(宮城県石巻市)の鈴木誠さんに総額5万9,270円の義援金を渡した。

「まことや」店主の北井淳さん(左)と木の屋石巻水産の鈴木誠さん

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 同店は2011(平成23)年3月11日の「東日本大震災」前から同社のサバ缶を使った「サバ塩ラーメン」(750円)を提供。震災後は、津波で破壊された工場跡地に埋まった泥まみれのサバ缶を経機堂の街で洗ったものを使用。同年4月から5月にかけて値段を1,000円にした全額義援金のラーメンを売り、70万円を届けた。同社は震災から2年後に工場を再建。4年半後に売り上げを回復した。

 今回の義援金は、2年前の「平成30年7月豪雨」後に同店内に設置した募金箱で集めたもの。箱の表面には、和紙専門の輸出商社・森木ペーパー(東京都墨田区)から提供された同災害被災地の大洲和紙(愛媛県西予市)と黒谷和紙(京都市綾部市)を使用。地元のイラストレーター浅見ハナさんが絵を描いた。

 北井さんは「あの豪雨災害の翌週、木の屋の鈴木さんがチャリティー用の鯨カレー缶を送ってくれた。1缶500円で販売し、合計10万円を義援金として近所のイベント酒場『さばのゆ』の須田さんに託して島根県邑智郡美郷町の浸水したジビエ缶工場や岡山県倉敷市真備町の支援に充てられた。今回の義援金は、その後に売り上げた缶詰代金と集まった募金。あれから全国で災害が相次ぎ、お金をどこに渡すか考えていたが、3月11日の前に鈴木さんが経堂に来ることがわかり、彼に託そうと思った」と振り返る。

 鈴木さんは「全国の人たちの協力で復興した弊社なので、被災地の支援に役立ててうれしい。私は昨年秋に台風被害が大きかった千葉県の木更津出身。東日本大震災の後、南房総市の『道の駅 富楽里とみやま』で缶詰を販売させていただいたこともあり、預かった義援金は、責任を持って千葉に届けたい。東北や西日本豪雨など、全国には、まだまだ復興からほど遠く、苦労している地域が多い。昨年は南房総市の避難者に弊社の缶詰を送り、道の駅でチャリティー販売を行ったが、このような取り組みは続けていきたい」と話す。

 同店では募金箱の設置を継続する。

 営業時間は11時30分~14時、18時~翌2時(金曜は夜のみ、麺かスープが終わり次第終了)。月曜定休。

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