経堂すずらん通り商店街のイタリアンレストラン「リゴレッティーノ」(世田谷区宮坂3、TEL 03-3439-1786)のシェフ今村裕一さんは3月10日、新型コロナウイルスの影響で客数が激減している状況を受け、冷凍パスタソースの製造販売を始めた。
「宮崎産尾崎牛とイタリア産ポルチーニのソース」とショートパスタのミッレリーゲ盛り付け例
宮崎県出身の今村さんは、両親が料理好きで、ヨーグルトや洋菓子も自家製、地元産の肉、魚、野菜の料理が食卓に並ぶ環境で育った。慶応大学進学後、東京の飲食店でアルバイトをするうち料理への興味が本格化。4年で中退して料理の世界に入り、10年以上の修業を経て、伊エミリア・ロマーニャ州の「オステリアフランチェスカーナ」「リゴレット」などで働き、2005年11月に同店をオープンした。
今村さんは「新型コロナウイルスがメディアで取り上げられるようになってから予約が激減した。『料理を食べたいが、電車や人ごみが不安で来ることができない』というお客さまの声も聞き、ご自宅で湯煎をすれば簡単にレストランの味を楽しんでいただける冷凍パスタソースの開発した」と経緯を語る。
「タコ、カラスミ、菜の花のソース」(1人前900円、パスタ100グラム付き1,000円)、「宮崎産尾崎牛とイタリア産ポルチーニのソース」(同1,100円、同1,200円)、「イタリア産パンチェッタと野菜のトマトソース」(同800円、同900円)の3種類。以上、送料別(1万円以上は送料無料)。
「宮崎産尾崎牛は、生産者の尾崎さんと地元つながりだから手に入るレアな食材。その他のソースも含めて、この機会に当店の味をいろいろな人に味わってほしい。この方法が、今苦労している全国の飲食店や外食したくてもできない人のヒントになれば」とも。