経堂の個人飲食店が支援して運営する「経堂こども文化食堂」に4月9日、山形県の平田牧場(酒田市)から「三元豚ロールステーキ」が届き、参加のシングルマザー家庭に配布された。
同牧場の新田嘉一郎さんは「新型コロナウイルスの影響による臨時休校により、自宅での食事機会が増えたお子様がいらっしゃるご家庭の食事準備サポートのキャンペーンを行うなどしてきたが、以前、弊社がある酒田市出身の男性が経堂の子ども食堂にこのロールステーキを贈り子どもたちに喜んでもらったとの話を聞き、今回、あらためて寄贈させていただいた。経堂は、70年代に当社の創業者が経堂駅からほど近い、赤堤にあった生活クラブ生協さんの事務所に伺い、協同で日本初の無添加ポークウインナーを開発するきっかけが生まれた地。ご縁を感じている」と、子ども食堂に協力した経緯を話す。
同商品と一緒に配ったのは、島根県出雲市の「アルファー食品」から寄贈された防災米「安心米」。水またはお湯を注ぐとふっくらしたご飯が食べられる商品で、こちらは食物アレルギー物質27品目を不使用。ハラールにも対応する。
受け取った母親の一人は「いま在宅ワークをしているが、子どもを保育園に預けられず、あまり仕事が進まない。バタバタする中、お湯を注ぐだけで炊けるご飯とフライパンで焼くだけのステーキは助かる。サラダとみそ汁を作ればディナーになり、子どもたちも良く食べてくれた。小学生の子は、安心米が災害時の備蓄にもなると学んだようだ」と、イベントの感想を話す。
「安心米」を送ったアルファー食品の今坂美緒さんは「こんな時期に弊社の商品が忙しいシングル家庭の食卓に役に立ってうれしい。全国のいろいろな商品とコラボしているが、平田牧場の三元豚は初めての組み合わせ」
新田さんは「経堂とのご縁、これからも大切にしたい。機会があれば経堂こども文化食堂にも顔を出してみたい」とも。