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経堂のこども食堂にカニカマ 石川県の食品メーカーがシングル家庭支援

スギヨから贈られたスティックタイプのカニカマを食べる子ども

スギヨから贈られたスティックタイプのカニカマを食べる子ども

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 4年前から経堂でシングルマザー家庭支援の活動を続ける「経堂こども文化食堂」に3月28日、石川県で水産加工品の製造と販売を行うスギヨ(七尾市)がカニカマと練りもの製品を寄付した。

スギヨから子ども食堂に届いた手紙とカニカマ、練り物、レシピブック

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 経堂周辺では、25日夜に行われた小池百合子東京都知事の記者会見以降、日中からスーパーの食品が品薄になる傾向が見られ、夕方以降には棚が空っぽになる店もあった。特に週末の28日・29日は「外出自粛要請」もあり、食品の調達が困難になっていた。

 子ども食堂では、その日のうちに送られた食品を参加者に配布。同社がコラボする仁愛女子短期大学・生活科学学科「森ゼミ」で栄養学を専攻する学生が考えたレシピ集も付けた。

 同社の田畑梨杏里さんは「経堂かいわいの個人飲食店には3年前からイベントで世話になっている。弊社のカニカマを築地の店舗から仕入れてレギュラーメニューを提供している居酒屋や天ぷらを揚げる立ち食いそばの店もある。子ども食堂の取り組みにも以前から協力していた。無料塾を始めているのも聞いた。今回、テレビのニュースで食料の調達が難しくなっていることを知り、居ても立ってもいられず送らせていただいた」と行動の経緯を語る。

 参加者の一人は「仕事をして保育園に子どもを迎えに行ってからスーパーに行くと棚に何もなく驚いた。そんな時、タイムリーにカニカマや練り物をいただいたので助かった。レシピも作りやすいのでありがたい。カニカマの豆乳スープうどんは、体もポカポカして子どもたちも喜んだ」と感想を話す。

 同社は今後も子ども食堂に協力を続けるという。

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