経堂駅北口・すずらん通りにある中華料理店「華味屋」(世田谷区経堂2、TEL 03-3427-2832)が6月1日、テークアウトメニューに冷たい麺を追加した。
昨年10月、消費税が10%になった時にテークアウトのサービスを導入した同店だが、新型コロナウイルスの影響で3月から宴会予約が無くなり売り上げが激減。緊急事態宣言以降は5月末まで店内営業を見合わせ、時間を短縮した上でテークアウトのみの対応を行っていた。
店主の陳勇さんは「10月の消費税アップが街の飲食店に与えたダメージは大きかったが、今回のコロナは本当に大変。緊急事態宣言が解除されたので、対策を取りながら店を開けたが、お客さんはまだまだ戻らない。テークアウトを続ける必要があるが、これから暑い夏になる。冷たい料理を用意しなければと考えた」と、冷たい麺の持ち帰りを始めた理由を話す。
冷たい麺メニューは3種類。「冷やしつけ麺」(800円)、「冷やし中華」「ひき肉みそかけ冷やし麺」(以上850円)。
陳さんは、刃物の生産が盛んで古くから食文化が発達した中国・揚州で料理人の一家に生まれた。揚州で修業した後、20代で日本へ。ホテルの中華レストランや祖父が経営していた世田谷区砧の環八沿いにあった「梅江飯店」(現在は梅ケ丘に移転)での勤務を経て、2004年4月に同店を開いた。
「お薦めは『ひき肉みそかけ冷やし?』。中国の山東省、山西省、四川省など内陸の家庭料理ジャージャー麺だが、昔、ホテルのレストランでよく作っていた。家に持ち帰り冷蔵庫に保管してから食べてもおいしいし、夏場はその方が安全」とも。
緊急事態宣言の解除以降の営業時間は、ランチ=11時30分~13時30分、ディナー=18時00分~22時。テークアウトは電話予約を推奨する。マスク着用、アルコール除菌などを徹底し、ドアを開け換気しながら営業している。