経堂駅北口のスパイス料理専門店「ガラムマサラ」(世田谷経堂1、TEL 03-3427-1985)が店内に新型コロナウイルス感染対策シートを設置して一カ月がたった。
ガラムマサラ入り口、手を触れずに使える足踏み式の除菌用アルコール噴霧器
インドのムンバイ出身のハサン・メハディさんが「母親の手料理を日本の人にも食べてほしい」と、1997(平成8)年に創業した同店。経堂のフレンチや和食などの料理人との交流を経て、2000(平成12)年以降は昼間は日替わりカレーランチ、夜は酒と創作スパイス料理の店に。インドの家庭料理のほかサバ缶や海鮮、ジビエなどの斬新な素材を使った幅広いメニューがあり、これまで「暮らしの手帖」「dancyu」などの雑誌にも取材された。
新型コロナウイルスの影響で2月から宴会予約が無くなり売り上げが激減した同店は、4月の緊急事態宣言以降は東京都の自粛要請を遵守しながらテークアウト、冷凍カレーの通販を導入してきた。
ハサンさんは「テーブルの密を避け、アルコール除菌、換気など工夫を続けて営業してきたが、外食を敬遠するお客さんは少なくない。ディナーは特に安心して飲みながら食事を楽しんでほしいと悩んでいたら、創業時からの常連さんがテーブル間につるす形の感染対策用シートを設置してくれた」と経緯を話す。
入り口には手を触れずに使える足踏み式の除菌用アルコール噴霧器を設置。席数を減らし、テークアウトは電話予約を推奨。冷凍カレーは売り切れのため現在は休止中。
「コロナでストレスがたまっている人が多いと聞く。まだ暑いが、もう少しでグルメの秋。カップルや家族、友人とゆっくりお酒とスパイス料理のディナーを楽しんでほしい」
8月3日以降は都の要請を受け、ランチ=11時30分~13時30分、ディナー=17時30分~22時で営業している。マスク着用、アルコール除菌などを徹底し、換気をまめに、小声での会話を推奨している。